【コード・ブルー】「VTです!除細動!」ドラマでよく聞く致死性不整脈「心室頻拍」をナース視点で解説

ナースX

医療ドラマの緊迫したシーンで必ず飛び出す言葉、「VT(ブイティー)」。
モニターのアラームが鳴り響き、医師が「除細動器(DC)準備!」と叫ぶあの瞬間。患者さんの心臓で何が起きているのでしょうか?
今回は、『コード・ブルー』でも頻出する致死性不整脈「VT」の正体と、現場ナースに求められる急変対応を回診します。

この記事の結論(カルテ)

  • VTとは:心室頻拍(Ventricular Tachycardia)。心室が異常に速く収縮し、血液を送り出せなくなる危険な不整脈。
  • 症状:動悸、めまい、失神。脈がない場合(無脈性VT)は心停止と同じ扱い。
  • 処置:脈があれば薬物療法(アミオダロン等)、脈がなければ即座に電気ショック(除細動)。
  • ドラマの演出:緊迫感を出すために多用されるが、実際も一刻を争う緊急事態である。
目次

問診室:モニターのアラーム音はトラウマ?

ひかる

お疲れ様、ゆめこちゃん。今日は心電図モニターとにらめっこだね。

はい…。夜勤中にモニターのアラームが鳴ると、心臓が止まりそうになります。『コード・ブルー』でも「VTです!」って叫ぶシーンが多いじゃないですか。あれ見ると、仕事中の緊張感が蘇ってきて…。

ひかる

分かるよ。「ピロピロピロ!」っていうあの高い音ね。VT(心室頻拍)やVF(心室細動)は、数分放置しただけで死に至るから、ナースにとっては一番聞きたくない音だよね。

藍沢先生みたいに冷静に「DCチャージ200ジュール」って言えればいいんですけど、私ならパニックになって「先生早く来てー!」って叫んじゃいそうです。

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回診記録:1秒が生死を分ける「電気ショック」

症例1:パドルを握る医師の覚悟

ひかる

ドラマでよく見る、胸にアイロンみたいな機械(パドル)を当てて「離れて!ドン!」ってやるやつ。あれが除細動だね。乱れた電気信号を一度リセットして、正常な脈に戻す処置だ。

あれ、実際にやるとすごい音がしますよね。患者さんの体が浮き上がるくらい。ドラマだとカッコいいシーンですけど、現場は戦場そのものです。

症例2:ナースの「気づき」が命を救う

ひかる

でも、医師が除細動をする前に、最初に異変に気づくのは常にナースだ。「モニター波形がおかしい」「患者さんの意識がない」。その第一報が遅れたら、どんな名医でも救えない。

責任重大ですね…。冴島さんがヘリの中でモニターを見つめる目の鋭さ、憧れます。私も「VTです、意識ありません!」って的確に報告できるようになりたいです。

※ここから先は、医療ドラマの感想ではなく、実際に看護師として働く立場で一度ちゃんと考えてみたい人向けの話になります。

【本日の処方箋】急変対応(ACLS)の基本

ナースX

VTやVFなどの致死性不整脈に遭遇した時、医師が来るまでの数分間が勝負です。ナースができる「一次救命処置(BLS)」と「二次救命処置(ACLS)」のポイントです。

対策:迷わず「押す」勇気

  1. まずは意識と脈の確認
    モニターがVTでも、電極が外れかけているだけのノイズ(偽物)かもしれません。まずは患者さんに声をかけ、脈(頸動脈)を触れます。脈がなければ即座に心臓マッサージ開始です。
  2. 人を集める
    一人では蘇生できません。「誰か来てください!急変です!」と大声で叫び、救急カートと除細動器を持ってきてもらいます。
  3. 絶え間ない胸骨圧迫
    医師が到着し、準備が整うまで、心臓マッサージの手を止めてはいけません。あなたの手が、患者さんの心臓の代わりです。

💡 ナースXのワンポイント・メモ

急変対応は、頭で分かっていても身体が動かないものです。
AHA(アメリカ心臓協会)や日本蘇生協議会のガイドラインに基づいた「BLS/ACLS講習」を定期的に受講し、シミュレーションしておくことが、いざという時の自信に繋がります。

参考:日本蘇生協議会(JRC)「JRC蘇生ガイドライン」

ひかる

急変対応ができるようになると、ナースとしての自信がつくよね。でも、毎日それだと身が持たないけど。

そうなんです。私、アラームの幻聴が聞こえるくらい追い詰められた時期があって…。やっぱり、もう少し穏やかな職場のほうが合ってるのかなぁ。

ひかる

それは職業病だね。でも、心が休まらないのは危険だよ。自分の適性を見直すいい機会かもね。

「アラーム音」にビクビクする毎日に疲れていませんか?

夜勤中の急変、鳴り止まないモニター音、一瞬の判断ミスが命取りになる重圧…。
「常に気が張り詰めている状態」に、心が悲鳴を上げていませんか?

世の中には、急変のリスクが少ない「慢性期病棟」や、健康な人が対象の「美容皮膚科」「保育園看護師」など、「心臓に優しい職場」もたくさんあります。
アラームの幻聴から解放されて、穏やかに働ける場所を探してみませんか?

※今すぐ転職する必要はありません。
「今の職場が普通かどうか」を知るだけでもOK。

ナースX

VTの波形は「命の危険」を知らせるサインですが、あなた自身の心のSOSサインも見逃さないでくださいね。
長く看護師を続けるためには、自分の心臓を守ることも大切です。
それでは、また次のカンファレンスでお会いしましょう。

ねえねえ、みなさんは「急変」にあたった時の失敗談や、武勇伝はありますか?
「テンパってカートを倒した!」とか「蘇生成功して感動した!」など、現場のリアルな声をこっそり教えてください!コメント欄は荒れちゃうと怖いので、下の「ナースXへの直通ポスト」から待ってます!

※明日から行かなくていい。とにかく心と体を休ませることが優先と感じた方。

とにかく仕事を辞めたい/

「職場の人間関係がツライ…」「ドラマのあのシーン、どう思った?」など、誰にも言えない本音をナースXとひかる先輩に送ってみませんか?
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この記事は、フジテレビ『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』公式サイトFOD(配信サイト)等の発信情報を参考にし、当サイトのコンテンツ制作ポリシーに則り作成しています。

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