ナースX『コウノドリ』シーズン2・最終回。
鴻鳥サクラが研修医時代からずっと側に寄り添い、ピアノを聴かせてきた少女、つぼみちゃんが旅立ちました。
出生時の常位胎盤早期剥離により、一度も目を覚ますことなく眠り続けた彼女。
「つぼみちゃんが亡くなった」という事実は、サクラの人生にどのような意味をもたらしたのでしょうか。
今回は、長期療養児の看護と、家族の「終わらない悲しみ」に寄り添うナースの役割について回診します。
この記事の結論(カルテ)
- 対象: 『コウノドリ』シーズン2 第11話(最終回)
- 患者: 荻田つぼみ(出生以来、遷延性意識障害)。サクラが医師を志すきっかけとなった存在。
- 最期の瞬間: 合併症を繰り返し、サクラに見守られながら静かに息を引き取る。
- サクラの変化: 彼女の死を受け入れ、「生まれてくる全ての命に『おめでとう』と言いたい」という原点を再確認し、さらなる高み(ペリネイタル・ロスへの支援など)を目指す。
問診室:一番長い「入院患者」との別れ





お疲れ様、ゆめこちゃん。今日はなんだか目が赤いね。



ひかる先輩…。『コウノドリ』のつぼみちゃん、ついに亡くなっちゃいました。サクラ先生がずっと側にいたのに…。ずっと眠ったまま、一度もパパやママに「おはよう」って言えないまま旅立つなんて、悲しすぎます。



そうだね。でもサクラ先生は言っていたよね。「つぼみちゃんがいたから、今の僕がある」って。彼女の存在は、サクラ先生にとっての『羅針盤』だったんだ。



サクラ先生が弾く『Baby, God Bless You』を聴きながら逝ったつぼみちゃん。彼女の人生に、ちゃんと意味はあったんですよね…?



サクラ先生にとって、つぼみちゃんはただの患者さんじゃなく、自分の医療の原点(羅針盤)だったんだよね。彼女がいたからこそ、サクラ先生は『奇跡のあとの現実』から逃げない強さを持てたんだと思うよ。



言葉がなくても、動けなくても、一人の少女が誰かの人生をここまで大きく変える力を持っていた……。
命の価値って、何ができるかじゃなくて、そこに『在ること』そのものなんだって、改めて突きつけられた気がします。



感情(ハート)で寄り添うのはナースの基本。でも、プロならそこにエビデンス(根拠)という盾を持たなきゃいけない。
つぼみちゃんが遺してくれた『奇跡のあとの現実』を、症例として冷静に回診していきましょう。
回診記録:「奇跡の先」を生きる子供たち


症例1:植物状態(遷延性意識障害)の看護
の看護-1024x568.jpg)
の看護-1024x568.jpg)



意識がないとされる患者さんでも、私たちは「聴覚は最後まで残っている」と考えて接する。つぼみちゃんに対してサクラ先生がずっと話しかけ、音楽を聴かせていたのは、最高のアニマルセラピーならぬ『ミュージックセラピー』だったんだよ。



反応がない患者さんのケアは、時々「私の看護、届いてるのかな」って不安になることがあります。でも、サクラ先生を見て、信じることが一番のケアなんだって気づきました。
症例2:家族の「終わらないグリーフ」





つぼみちゃんの両親も、長い間葛藤していた。我が子が一度も目を覚まさない現実を受け入れるには、あまりにも長い時間が必要だったんだ。
看取りの瞬間は、家族にとっての『卒業』でもあり、新しい『悲しみの始まり』でもあるんだよ。



亡くなった後に、サクラ先生がつぼみちゃんの髪を整えてあげたシーン……。
あれこそ、ナースが大切にすべき『エンゼルケア』の精神ですよね。最後まで一人の人間として扱う。その尊さを改めて感じました。



そうだね。でもね、ゆめこちゃん。そんな風に誠心誠意向き合えば向き合うほど、ナース自身の心も削られてしまうことがあるんだ。悲しみに寄り添うプロである私たちも、自分自身の『喪失感』をどう扱うかを知っておかなくちゃいけない。
次は、自分自身を救うための処方箋について話そうか。
※ここから先は、大切な命と誠実に向き合いすぎて心が折れそうなあなたが、自分自身を救い、再び誇りを持って『最高の看護』を届けるための具体的な生存戦略を、最強の処方箋としてお届けします。
【本日の処方箋】「看取り」の後の自分をケアする





長期にわたって担当した患者さんの死は、ナースにとっても大きな喪失感(バーンアウトのリスク)を伴います。心をすり減らさないための処方箋です。
対策:喪失感との向き合い方
「デブリーフィング」を大切にする
- 行動:看取りの後、チームで集まって自分の感情を言葉にして振り返る。
- 結果:一人で抱え込まずに済み、心の整理がつきやすくなります。
「できたこと」に目を向ける
- 行動:後悔するのではなく、エンゼルケアなど「自分が提供できたケア」を肯定する。
- 結果:救えなかった無力感から解放され、前向きに次の看護へ向かえます。
「つぼみちゃん」を心に住まわせる
- 行動:その患者さんから学んだ教訓を、次の患者さんのケアに活かす。
- 結果:悲しみが「看護の力」に変わり、あなた自身の成長に繋がります。
💡ナースXのワンポイント・メモ
ペリネイタル・ロス(周産期での赤ちゃんの喪失)や小児の看取りは、特に高い専門性が求められます。
「グリーフケア(悲嘆のケア)」の研修を受けることで、自分自身のメンタルを守る術も学べます。



つぼみちゃんの死を乗り越えて、サクラ先生はまた一つ、優しい医者になったね。



はい…。私も、つぼみちゃんみたいな子供たちとその家族を支えられる、温かいナースになりたいです!



その気持ちがあれば、君もいつか誰かの「奇跡」を支える存在になれるよ。
ただ生かすだけの医療に疑問を感じる…


「もっと一人ひとりの人生に寄り添う看取りがしたい…」
バタバタと忙しすぎる急性期病棟で、理想の看護を見失っていませんか?
世の中には、緩和ケアや終末期医療に力を入れ、患者さんと家族の時間を大切にする「心のケアを重視する病院」もたくさんあります。
あなたが本当に大切にしたい「看護の原点」を、もう一度見つけに行きませんか?



『命を救う』ことだけが医療じゃない。つぼみちゃんのように、静かに見守る時間も同じくらい価値があるんだよ。もし今の職場で、患者さんとの対話や最期の時間に時間をかけられないことに苦しんでいるなら、それは君の適性が『もっと深い看護』を求めているサインだ。
君の優しさが、最も必要とされる場所は、必ずあるよ。
\ 自分の「本当の価値」を確かめる/
※今すぐ転職する必要はありません。
「今の職場が普通かどうか」を知るだけでもOK。



つぼみちゃんが遺した「生きた証」は、サクラ先生の指先を通して、今日も誰かの命を励ましています。
私たちも、一人ひとりの患者さんの人生に敬意を払いながら、最高の看護を届けていきましょう。



ねえねえ、みなさんは忘れられない「看取りのエピソード」はありますか?
「最後に家族で音楽を聴いた」「綺麗なドレスを着せてあげた」など、あなたが大切にしている看護のエピソードをこっそり教えてください!
コメント欄は荒れちゃうと怖いので、下の「ナースXへの直通ポスト」から待ってます!
※明日から行かなくていい。とにかく心と体を休ませることが優先と感じている方。
\ とにかく仕事を辞めたい/
「職場の人間関係がツライ…」「ドラマのあのシーン、どう思った?」など、誰にも言えない本音をナースXとひかる先輩に送ってみませんか?
いただいた相談は、ブログ内で回答させていただくことがあります(匿名でOK!)。
この記事は、TBSドラマ『コウノドリ』公式サイト、日本助産学会等の発信情報を参考にし、当サイトのコンテンツ制作ポリシーに則り作成しています。
-
働く細胞


【はたらく細胞】作者・清水茜先生に学ぶ!専門性を「最強の武器」に変えるクリエイティブ生存戦略
-
働く細胞


【はたらく細胞】漆崎日胡を襲った「白血病」の真実。命の現場でナースが守るべき『希望』と『ケアの知略』
-
ナースのお仕事


【ナースのお仕事】伝説のリーダー尾崎師長に学ぶ!部下を伸ばす「愛の叱咤」と、今の師長が苦手な人への対処法
-
新宿野戦病院


【新宿野戦病院】高畑淳子が演じる二人の「白木さん」!ドクターXから歌舞伎町へ引き継がれたプロの矜持
-
エンジェルフライト


【エンジェル フライト】松本若菜の衣装に学ぶプロの矜持!「仕事着」が作る心の境界線とキャリアの守り方
-
コウノドリ


【コウノドリ】つぼみちゃんの最期に涙…。鴻鳥サクラが誓った「奇跡の先」と、長期療養児を見守るナースの葛藤
