ナースX「コード・ブルーでエボラ出血熱の回があった気がする…」
そう記憶している方はいませんか?
実は、それはファンの間でよくある「記憶違い」です。
今回は、なぜ『コード・ブルー』と『ドクターX』の記憶が混ざってしまうのか?
そして、もし本当にドクターヘリに「一類感染症」の患者が乗ってきたら、現場はどうなるのか?
救命ナースが直面する「未知のウイルス」との戦いをシミュレーション回診します。
🚀 この記事の結論(カルテ)
- 事実確認: 『コード・ブルー』全シリーズにおいて、エボラ出血熱のエピソードはない。
- 混同の理由①: 『ドクターX』第4期で「ラッサ熱(エボラと同じ一類感染症)」騒動があったため。
- 混同の理由②: 『コード・ブルー』3rdシーズンで「シアン中毒」が発生し、防護服(タイベック)を着るシーンがあったため、ビジュアルが重なった。
- 現場のリアル: もしヘリ要請時に一類感染症が疑われた場合、原則としてヘリ搬送は行わず、専門のアイソレーター(隔離装置)での陸路搬送となる可能性が高い。
問診室:あの「防護服」のシーンは何だった?



お疲れ様、ゆめこちゃん。今日は感染症の勉強?
はい! 『コード・ブルー』でエボラ出血熱の回があった気がして探してるんですけど、見つからないんです。黄色い防護服着て、病院封鎖されたやつです!



ああ、それは完全に『ドクターX』のラッサ熱の回(第4期)と記憶が混ざってるね(笑)。
『コード・ブルー』で防護服を着たのは、3rdシーズンの「シアンガス(化学物質)」汚染の時だよ。
えっ、そうなんですか!? どっちも「見えない敵」だし「病院パニック」だし、ごっちゃになってました。でも、もし本当にヘリにエボラ患者さんが乗ってきたら…想像するだけで怖いです。
(※ここに生成した「ドラマのシーン混同イメージ」の画像を挿入してください)
回診記録:空飛ぶ密室と「バイオハザード」


症例1:化学(ケミカル)と生物(バイオ)の違い
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コード・ブルーのシアン騒動は「化学災害(Chemical)」。その場の換気と除染でリスクは下がる。
対してエボラなどのウイルスは「生物災害(Biological)」。人から人へ感染するから、終わりの見えない恐怖があるんだ。
確かに…。シアンは洗えば落ちますけど、ウイルスは増殖しますもんね。ヘリみたいな狭い密室で感染者が嘔吐したら、同乗しているスタッフは逃げ場がありません。
症例2:水際対策の「トリアージ」





だからこそ、救命センターの入り口(トリアージ)が重要なんだ。「海外渡航歴は?」「発熱は?」
この問診をすり抜けて院内に入られたら、病院機能は停止(オーバーシュート)してしまう。
受付の事務さんやトリアージナースの責任重大ですね…。ただの風邪だと思って対応してたら、実は…なんてこと、現実にありそうで怖いです。
【本日の処方箋】「未知の感染症」に備える





エボラに限らず、新興感染症(COVID-19など)のリスクは常にあります。恐怖に飲み込まれず、正しく恐れるための処方箋です。
💊 対策:自分と病院を守る「初期対応」
- 渡航歴の確認をルーチンにする
発熱患者さんには必ず「海外に行かれましたか?」と聞く癖をつけましょう。これが最強の水際対策です。 - 「疑わしき」は隔離する
「まさか」と思っても、可能性がゼロでない限り、個室や陰圧室へ誘導します。空振りでも構いません。院内に広げないことが最優先です。 - PPE(防護具)を信じる
ウイルスは目に見えませんが、標準予防策(スタンダード・プリコーション)は裏切りません。正しい着脱方法を体に染み込ませておきましょう。
💡ナースXのワンポイント・メモ
感染症法における「一類感染症」には、エボラ出血熱、クリミア・コンゴ出血熱、痘そう(天然痘)、南米出血熱、ペスト、マールブルグ病、ラッサ熱の7つがあります。
これらは原則として「特定感染症指定医療機関」での対応となります。



ドラマの混同はあるあるだけど、それだけ医療ドラマが描く「パンデミックの恐怖」がリアルだったってことだね。
はい。でも、現実はドラマみたいにカッコよくはいかないですよね。怖くて足が震えちゃうかも…。



震えてもいいんだよ。それでも「防護服を着る」という手順を守れるなら、君はプロだ。
✒️「感染対策グッズが不足している…」「マニュアルが古くて不安…」


スタッフの安全を守る体制が整っていない職場で、命を削っていませんか?
世の中には、感染管理が徹底され、スタッフの安全を最優先に考える「危機管理能力の高い病院」もあります。
あなたの身を守る「盾」がある場所で、安心して看護をしませんか?



未知のウイルスは誰だって怖い。だからこそ、個人の勇気じゃなくて『組織の対策』が必要なんだ。もし今の職場が『気合いで乗り切れ』なんて言うなら、それは君が逃げるべき正当な理由になる。
君の命と健康を、使い捨てにするような場所に義理立てする必要はないよ。
\ 感染管理が徹底された職場を探す /



『コード・ブルー』にエボラの回はありませんでしたが、その恐怖を想像し、備えることは大切です。
正しい知識と準備が、いざという時にあなたと患者さんを救う「ワクチン」になります。
それでは、また次のカンファレンスでお会いしましょう。
みなさんはドラマを見て「このシーン、他のドラマと混ざってる!」ってことありませんか?
「山Pが失敗しない医者に見えた!」とか、楽しい勘違いエピソードをこっそり教えてください!
下の「ナースXへの直通ポスト」から待ってます!
※明日から行かなくていい。とにかく心と体を休ませることが優先と感じた方。
\ とにかく仕事を辞めたい/
「職場の人間関係がツライ…」「ドラマのあのシーン、どう思った?」など、誰にも言えない本音をナースXとひかる先輩に送ってみませんか?
いただいた相談は、ブログ内で回答させていただくことがあります(匿名でOK!)。
この記事は、フジテレビ『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』公式サイト、厚生労働省「感染症法に基づく医師の届出のお願い」等の発信情報を参考にし、当サイトのコンテンツ制作ポリシーに則り作成しています。
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