ナースXカルテの名前と、診察室に入ってきた患者さんの見た目が全然違う…。そんな経験はありませんか?
今回は第3期第5話、ボビー・オロゴンさんが演じた「田中信五」という患者について。名前とのギャップに笑いつつも、その裏で渦巻いていた「医療ツーリズム」の闇を回診します。
🚀 この記事の結論(カルテ)
- 登場シーズン:第3期 第5話(2014年放送)
- ゲスト患者:田中 信五(演:ボビー・オロゴン)
- 役柄:IT企業の社長。どう見ても外国人だが、名前は純日本人風。
- テーマ:医療ツーリズムと「ブランド志向」。病院側は金持ち患者の奪い合いをしていた。
- 結末:未知子が手術を成功させ、彼は元気に退院(最後は未知子と格闘技の真似事をするオマケ付き)。
問診室:「田中さん」をお呼びしたらボビーが来た件





お疲れ様、ゆめこちゃん。今日は外来で患者さんの呼び出し担当?



はい!でも、名前の読み方が難しい患者さんが多くて緊張します。そういえば第3期で、天堂総長たちが「田中様〜!」って出迎えたら、ボビー・オロゴンさんが現れたシーン、吹き出しちゃいました!



あれはシリーズ屈指の珍場面だよね(笑)。「IT社長の田中信五です」って、流暢な日本語で。病院側は勝手に「日本の富裕層」だと思い込んでたから、全員フリーズしてた。



人は見かけによりませんよね。でも、あんなVIP待遇で出迎えられたら、患者さんも逆にプレッシャー感じちゃいそうです。
回診記録:患者を「金ヅル」としか見ない病院


症例1:ブランド病院の「おもてなし」戦略





この回のテーマは「医療ツーリズム」。海外や富裕層の患者を呼び込んで、高額な医療費を稼ごうという戦略だね。だから医師たちは、田中の病気そのものより「彼がいくら払ってくれるか」に夢中だった。



嫌な感じですね…。戦略統合外科と内科で、患者さんの取り合いをしてましたし。患者さんはモノじゃないのに。
症例2:未知子だけが「普通」に接した





周りが「社長!社長!」とへりくだる中、未知子だけは「あんた、病気治したいの?治したくないの?」って対等に接した。結局、田中さんが一番信頼したのは、お世辞を言う医者じゃなくて、病気を治してくれる医者だったんだ。



言葉の壁も(ボビーはないけど笑)、文化の違いも関係ない。未知子のメスは万国共通ですね!
【本日の処方箋】「特別扱い」を求められたら?





近年、個室料金を支払う富裕層や、海外からの患者さんが増えています。時には過剰なサービス(接遇)を求められることもありますが、ナースが守るべきラインとは?
💊 対策:サービスと医療行為を区別する
- 「公平性」が最大の信頼
VIPだからといって、順番を不当に繰り上げたり、禁忌事項(食事制限など)を緩めるのはNGです。「医療安全のため、皆様に同じルールを守っていただいています」と説明することが、結果的に信頼に繋がります。 - 文化的な背景を尊重する
外国人患者さんの場合、宗教上の理由で食事が制限されたり、肌の露出を嫌がることがあります。「わがまま」と捉えず、文化的背景を知ろうとする姿勢が大切です。 - 毅然とした態度を持つ
医療従事者は「召使い」ではありません。理不尽な要求やハラスメントには、組織として対応する必要があります。一人で抱え込まず上司に報告しましょう。
💡 ナースXのワンポイント・メモ
訪日外国人患者の増加に伴い、医療機関には「多言語対応」や「異文化理解」が求められています。
厚生労働省もマニュアルを作成しています。言葉が通じなくても、笑顔や非言語コミュニケーション(ジェスチャー)で安心感を与えることは可能です。「田中さん」のようなサプライズがあっても、動じない心を持ちたいですね。



患者さんが誰であろうと、パジャマに着替えたらみんな平等。それが病院のいいところでもあるよね



はい!私も、相手が社長でも総理大臣でもボビーさんでも、いつも通りの「極太注射」で対応します!(笑)



あはは、ゆめこちゃんの注射は痛いから、逆にVIPからクレーム来ないように気をつけてね(笑)。
🏥 「VIP対応」や「接遇」に疲れていませんか?


「お客様扱い」を強要される、クレーム対応ばかりで看護ができない…。
まるで「ホテルマン」のような業務にストレスを感じていませんか?
世の中には、過剰なサービスよりも「医療の質」を重視する病院や、アットホームな雰囲気の職場もたくさんあります。
「看護師として」誇りを持って働ける場所を、一度探してみませんか?



僕たちは『サービス業』である前に『医療従事者』だ。VIPだろうが一般の方だろうが、命の重さに変わりはない。過剰な接遇に神経をすり減らすより、看護のスキルで患者さんを安心させたい。
そう思う君の価値観は正しいよ。君の看護師としてのプライドを守れる場所へ行こう。
\ 医療の質を重視する職場を探す /



見た目や肩書きに惑わされず、その人の「命」と向き合うこと。
ボビーさんの回は、コメディに見えて、医療の公平性を問う深いエピソードでしたね。
それでは、また次のカンファレンスでお会いしましょう。



みなさんの病院に「まさか!」と思うような有名人や、変わった患者さんが来たことはありますか?
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この記事は、テレビ朝日『ドクターX~外科医・大門未知子~』公式サイト、厚生労働省「外国人患者受入れのための医療機関向けマニュアル」等の発信情報を参考にし、当サイトのコンテンツ制作ポリシーに則り作成しています。
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