【ドクターX】初代院長・久保茂の「御意」なき末路！権力闘争とナースが見た白い巨塔のリアル

画像はイメージです

ナースX

ようこそ、ナースXのカンファレンス室へ。
「私、失敗しないので」というフリーランス外科医が初めて現れた時、それを最も疎ましく思った男がいました。
今回は第1期の舞台、帝都医科大学付属第三病院の院長・久保茂について。典型的な「白い巨塔」の住人である彼が、権力闘争の果てに見た景色を回診します。

問診室：「白い巨塔」の象徴、初代院長

ひかる

お疲れ様、ゆめこちゃん。今日は院長回診の準備でバタバタだったね。

ゆめこ

もう、大変でした！「院長が通る廊下はピカピカにしろ」って師長がうるさくて。第1期の久保院長みたいな人がトップだと、現場は本当に疲れますよね。

ひかる

あはは、竜雷太さんが演じた初代院長ね。THE・権威主義って感じの人だった。患者さんのことより、本院の顔色ばっかり伺ってて。

ゆめこ

そうそう！部下が何か言うとすぐに「バカモン！」って怒鳴るくせに、上の人にはペコペコして。未知子が「いたしません」って言うたびに、顔真っ赤にして怒ってましたよね（笑）。

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ひかる

久保院長で一番問題だったのは、難しい手術やリスクのある患者さんを避けようとしたことだね。手術が失敗して病院の評判が落ちるのを極端に恐れていた。

ゆめこ

信じられないですよね。助かるかもしれない患者さんを、保身のために転院させようとしたり。医療者としてのプライドはないのか！って思っちゃいます。

ひかる

でも結局、彼も大学病院という巨大な組織の駒でしかなかった。もっとずる賢い毒島（後の院長）に足元をすくわれて、あっけなく失脚しちゃったね。

ゆめこ

あのラスト、ちょっとスカッとしました！権力にしがみついていた人が、荷物をまとめて寂しく去っていく姿。「御意」の帝国も、実力がないと長続きしないんですね。

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ナースX

久保院長のように「悪い報告を嫌う」「メンツを気にする」上司は、現実の組織にも存在します。そんな上司の下で、患者さんの安全を守るためにはどう立ち回るべきでしょうか？

インシデント報告は絶対にサボらない
「怒られるから報告しない」が一番危険です。報告しなかったことが後で発覚した場合、あなたの責任が問われます。どんな小さなミスも、必ず書面に残しましょう。
「患者さんのために」を枕詞にする
要望を伝える時は「〇〇した方がいいです」ではなく、「患者さんの安全のために、〇〇の対策が必要です」と、主語を患者さんにすることで、上司も反論しにくくなります。
組織のルールを味方につける
パワハラ的な言動があった場合は、一人で抱え込まず、組織の相談窓口や信頼できる先輩に相談の記録を残すことが重要です。

💡 ナースXのワンポイント・メモ

医療現場におけるパワーハラスメントは、スタッフの離職だけでなく、医療事故の引き金にもなり得る深刻な問題です。
厚生労働省も医療機関向けのハラスメント対策ガイドラインを策定しています。上司の顔色を伺ってインシデントを隠蔽することは、結果的に患者さんを危険に晒す行為だと認識しましょう。

ひかる

なるほどね。「怒られるのが怖い」じゃなくて、「患者さんを守るために報告するんだ」って気持ちを切り替えることが大事なんだ。

ゆめこ

はい！もしうちの院長が「隠せ」って言っても、私はちゃんとレポート書きます！未知子みたいに「いたしません」って心の中で言いながら！

ひかる

あはは、心の中でね（笑）。でも、その毅然とした態度がプロのナースには必要だよ。