ナースX華やかなスポットライトを浴びるフィギュアスケート。その裏には、想像を絶するプレッシャーと病との闘いがありました。
今回はスペシャルドラマに登場した「氷のプリンス」こと井川真澄について。彼を襲った「息切れ」の正体である難病と、選手生命をかけた手術について回診します。
🚀 この記事の結論(カルテ)
- 登場回:ドクターX スペシャル(2016年放送)
- 役名・キャスト:井川 真澄(演:伊野尾慧 / Hey! Say! JUMP)
- 特徴:国民的フィギュアスケーター。「氷のプリンス」と呼ばれるが、性格は少々生意気。
- 疾患:慢性血栓塞栓性肺高血圧症(CTEPH)。肺の血管が詰まり、呼吸困難になる指定難病。
- 結末:投薬治療(黒須院長)か手術(大門未知子)かで揺れるが、最終的に未知子の手術を受け、リンクへ復帰。
問診室:生意気な「氷のプリンス」の素顔





お疲れ様、ゆめこちゃん。今日は休憩室でフィギュアスケート見てたでしょ?



バレてました?(笑) だって、スペシャルの時の伊野尾慧くん、可愛かったじゃないですか!「僕の滑り見てないの?」なんて生意気なこと言われても、あの顔なら許せちゃいます!



はいはい(笑)。でも彼は、トップアスリート特有の「孤独」も抱えていたよね。ライバルに抜かれる恐怖、期待されるプレッシャー。だからこそ、病気を認めるのが怖かったんだと思うよ。



確かに…。最初は「ただの喘息だ」って強がってましたもんね。でも練習中に倒れた時、本当はすごく怯えてるのが伝わってきて、胸が痛くなりました。
回診記録:国指定の難病「CTEPH」との闘い


症例1:アスリートを襲う「息切れ」の恐怖





彼が患っていた「慢性血栓塞栓性肺高血圧症(CTEPH)」は、肺の動脈に血栓が詰まって、心臓や肺に負担がかかる病気だ。アスリートにとっては致命的だよ。



少し動くだけで息が上がるんですよね。4回転ジャンプなんて命がけ…。最初は「薬で散らす」っていう内科的治療を選ぼうとしましたけど、あれは黒須院長のパフォーマンスに使われてただけでした。
症例2:未知子の「私、失敗しないので」が救った未来





「薬じゃ完治しない。手術しかない」と言い切ったのが大門先生だ。難しい手術(肺動脈内膜摘除術)だったけど、彼がリンクに戻るにはそれしかなかった。



術後、彼が大門先生と一緒に「4回転ジャンプ(のポーズ)」を決めたラストシーン、最高でしたね!病気に勝って強くなったプリンスの笑顔、忘れられません。
【本日の処方箋】「指定難病」の患者さんに出会ったら?





井川選手のように、ある日突然「難病」と診断される患者さんは少なくありません。治療が長期にわたる難病患者さんに対し、ナースはどのようなサポートができるでしょうか?
💊 対策:制度の活用と、心のケアを両輪で
- 「医療費助成制度」の案内
指定難病は医療費が高額になりがちです。保健所への申請で自己負担が軽減される「特定医療費受給者証」など、MSW(医療ソーシャルワーカー)と連携して経済的な不安を取り除きましょう。 - 「見えない辛さ」への理解
CTEPHのように、見た目は元気でも内部障害を抱えている患者さんは、「怠けている」と誤解されがちです。辛さを代弁し、周囲(家族や職場)の理解を促すのもナースの役割です。 - QOL(生活の質)の維持
病気を治すだけでなく、「病気と共にどう生きるか」。彼にとってのスケートのように、患者さんが大切にしているものを尊重したケアプランを考えましょう。
💡 ナースXのワンポイント・メモ
CTEPH(慢性血栓塞栓性肺高血圧症)は、厚生労働省が定める「指定難病(告示番号88)」の一つです。
早期に発見し、カテーテル治療や外科手術を行えば、症状の改善が見込める病気でもあります。「難病=治らない」と諦めず、専門医と相談しながら正しい情報を得ることが大切です。
難病の知識がなくて不安…


「経済的な相談に乗るのが苦手…」
高度な知識が求められる現場で、自分の力不足を感じていませんか?
世の中には、MSW(ソーシャルワーカー)との連携がスムーズで、チームで患者さんを支える体制が整った「働きやすい病院」もあります。
一人で抱え込まず、専門職同士が助け合える職場で働きませんか?



難病の患者さんを支えるのは、医療知識だけじゃないよ。制度や心のケアも含めて、チーム全員で支えるんだ。
君が『私には分からない』って正直に言えることは、専門家につなぐための第一歩だから素晴らしいことだよ。
君の優しさと、他の専門職の知識を合わせれば最強だね。
\ チーム医療が充実した職場を探す /



氷の上で輝くためには、土台となる健康が必要です。
患者さんの「滑りたい」という夢を支えるのも、私たち医療者の大切な仕事ですね。
それでは、また次のカンファレンスでお会いしましょう。



みなさんの周りにも、井川選手のように「難病」と闘いながら頑張っている人や、サポートした体験談はありませんか?
もしあったら、こっそり私に教えてください!
下の「ナースXへの直通ポスト」から待ってます!
※明日から行かなくていい。とにかく心と体を休ませることが優先と感じた方。
\ とにかく仕事を辞めたい/
「職場の人間関係がツライ…」「ドラマのあのシーン、どう思った?」など、誰にも言えない本音をナースXとひかる先輩に送ってみませんか?
いただいた相談は、ブログ内で回答させていただくことがあります(匿名でOK!)。
この記事は、テレビ朝日『ドクターX~外科医・大門未知子~』公式サイト、難病情報センター「慢性血栓塞栓性肺高血圧症(CTEPH)」等の発信情報を参考にし、当サイトのコンテンツ制作ポリシーに則り作成しています。
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