ひかる「誰が次の師長になるか」「どの派閥が力を持っているか」。
僕たちの現場でも、純粋な看護とは別のところで空気がピリつくことって、案外多いよね。
本当にそうです…。私はただ患者さんのために動きたいだけなのに、いつの間にか「誰の味方か」を試されているような気がして。
ドラマ『医龍』の野口教授を見ていると、あのドロドロした感じを思い出して胃が痛くなります。





組織がある以上、政治は避けられません。野口教授はまさにその権化ですが、彼の行動をただの「悪」と切り捨てるのは勿体ない。そこには、有能な駒が組織の荒波に飲まれないための『戦略的な立ち回り』が隠されているのですよ。
今回は野口教授の知略をカルテ(題材)に、あなたが理不尽な組織の中で自分自身の価値を護り抜くための生存戦略を回診しましょう。
野口教授の「政治力」から導くプロの条件
- メリットの等価交換: 組織のトップが何を求めているかを冷徹に把握し、自分がその鍵を握る存在であることを交渉の武器にする。
- 感情の分離アセスメント: 敵味方という感情ではなく、メリット・デメリットという「バイタル」で相手を客観的に判断する。
- 依存しない看板利用: 組織の看板は「利用するもの」であり、「守られるもの」ではないという自立したプロの視点を持つ。
問診室:あなたの職場に「野口教授」はいませんか?





野口教授って、登場するたびに病院ごと変えたり、巨大なビルを建てたりするよね。あの圧倒的な「エネルギー」、僕たちの現場でも形を変えて存在していると思わないかい?
思います…。自分の手柄のために現場を振り回す上司とか。でも、野口先生って最後にはいつも朝田先生の腕が必要になって、結局協力せざるを得なくなりますよね。





そこが重要です。野口は実力者を憎んでいても、「実力が生み出す価値」は誰よりも愛しています。
組織のトップがどれほど理不尽でも、圧倒的な専門性という『切り札』を持っていれば、対等に交渉できる。野口教授は、反面教師としてそれを教えてくれているのですよ。
回診記録:組織を飼い慣らすための「野口式・生存術」


症例1:看板を武器にするか、看板に潰されるか





野口は常に「明真」という看板を利用して自分の野望を叶えてきた。でも、僕たちが気をつけなきゃいけないのは、大きな組織の看板に守られているつもりが、いつの間にか依存して自分の牙を失ってしまうことなんだ。
確かに、看板がなくなったら自分には何が残るんだろうって考えると怖いです。依存は弱点になるんですね。





その通り。組織を「尽くす場所」ではなく「利用するプラットフォーム」と捉えること。
このドライな視点こそが、現代のナースに必要な『マインドセットの知略』なのですよ。


症例2:敵を利用して「最高の舞台」を奪取する





荒瀬が野口の誘いに乗って、最新設備の整った『L-Medical City』に移籍したシーンを覚えてるかい?
あの時、荒瀬は魂を売ったわけじゃなく、自らの技術を完成させるための「リソース」を野口に用意させたんだ。
あぁ、ありましたね! 野口さんの「欲」を逆手にとって、自分たちの要求を全部通させちゃう。敵対するんじゃなくて、相手の力を自分の目的に『変換』するなんて……。





それが知略です。相手がどれほど嫌な人物でも、その組織が持つ設備や症例は中立な道具。それらを自分の専門性を高めるために使い倒す強かさこそが、理不尽な環境で生き残るための高度な防衛術なのですよ。
※ここから先は、ドラマの感想を超え、あなたが野口教授のような権力者に使い潰されず、自らの専門性を武器として『新天地』を切り拓くための実践アクションのお話です。


【本日の処方箋】自分の価値を「政治」から守り抜くための3つの知略


対策:生存のための「脱・心中」プロトコル


1. 組織への「貢献メリット」を数値化する


行動: 自分が今の病院でどれだけの収益や効率化に貢献しているか(入退院調整数など)をアセスメントし、メモしておく。
結果: 上層部との交渉や転職時に「感情」ではなく「エビデンス」で自分を高く売ることが可能になり、主導権を握れる。
2. 秘密裏に「外部レセプター」を活性化させる


行動: 野口が海外のコネを隠し持っていたように、転職サイト等で「外の世界からの自分の評価」を常に受信できる状態にする。
結果: 「ここがダメになっても次がある」という精神的優位に立て、理不尽な指示や派閥争いを毅然としてスルーできる。
3. 自らのパフォーマンスを最大化させる「条件交渉」


行動: 荒瀬が野口に最新設備を要求したように、自分が力を発揮できる条件(役割、勤務体制)を明確にし、安売りせずに提示する。
結果: 組織の「駒」ではなく「パートナー」としての地位を確立でき、政治に殺されないプロとしての独立性を死守できる。


💡 ナースXのワンポイント・メモ
野口教授の本当の凄みは、何度失脚しても不死鳥のように蘇る「レジリエンス」にあります。彼がしがみついているのは権力ですが、あなたがしがみつくべきは自分の「腕(専門性)」です。腕さえあれば、組織という名の檻はいつでも扉を開けてくれます。
特に、今「組織の鎖」に縛られてボロボロなあなたへ


野口教授がどんなに巨大な組織を操ろうとも、最後には一人の天才の「腕」を求めざるを得ませんでした。
あなたも自分の価値を磨き続けていれば、どこへ行っても必要とされる存在になれます。最高の居場所は、あなたの決断の先に必ず存在します。



20年以上見てきて確信しているよ。組織に忠誠を誓うことより、自分の価値を護る方が、結果としてより多くの人を救えるんだ。
自分の価値を信じて『次』を探すことは、決して裏切りじゃないんですね。ハンドルを他人に預けっぱなしにするのをやめてみようと思います。





その気づきこそが、あなたのキャリアを救う『戦略的トリアージ』です。
競争だらけの劣悪な環境で心中する必要はありません。
あなたがあなたらしく輝ける『最高の舞台』を、今ここからアセスメントしましょう。





組織は形を変えますが、あなたが培った技術と誇りは一生モノの資産です。「ただの駒」として終わらず、自らを導くナースでありたいですね。
※今すぐ転職する必要はありません。
「今の職場が普通かどうか」を知るだけでもOK。
みなさんの職場にも「野口教授」みたいな権力欲の強い上司はいますか? 組織での困りごとや、思わず「L-Medical City(新天地)に行きたい!」と思った瞬間など、ぜひナースXへの直通ポストから本音を教えてくださいね!
※明日から行かなくていい。とにかく心と体を休ませることが優先と感じている方。



今日という日は、前の章の終わりであり、新しい物語の始まりです。あなたのプロとしての旅が、素晴らしいものになりますように。
「職場の人間関係がツライ…」「ドラマのあのシーン、どう思った?」など、誰にも言えない本音をナースXとひかる先輩に送ってみませんか?
いただいた相談は、ブログ内で回答させていただくことがあります(匿名でOK!)。


参照:ドラマ『医龍 Team Medical Dragon』公式サイト / 厚生労働省「キャリア形成支援」。厚生労働省「医師・看護師等の働き方改革」」等を参考に、看護師のキャリア視点で独自に構成・執筆しています。当サイトのコンテンツ制作ポリシーに則り作成しています。
※作品の設定を借りた、筆者独自の考察と創作を含む記事です。ドラマには実在しないキャラクターも、現場のリアルを再現するための捜索(調査)・創作により反映しています。






