ナースX最新のMRIやCTは万能ではありません。機械が見落とす「小さな異物」が、患者さんの人生を狂わせることがあります。
今回は第5期第9話、若きバレリーナの足に埋まっていた「タイルの破片」の謎と、データよりも「手」を信じた大門未知子の診断について回診します。
この記事の結論(カルテ)
- 登場シーズン:第5期 第9話(2017年放送)
- 患者:九条 遥(演:井上璃奈)。バレエの選考会を控えた有望株。
- 症状:足の舟状骨骨折と診断されたが、治癒後も痛みが引かずパフォーマンスが低下。
- 真の原因:10年前の事故で足裏に刺さった「タイルの破片」が埋没していた(異物迷入)。
- 結末:未知子が触診で発見し、摘出。遥は選考会で踊ることができた。
問診室:機械には映らない「痛み」の正体





お疲れ様、ゆめこちゃん。整形外科の患者さんの様子はどう?



それが…レントゲンでは異常なしって言われてるのに「まだ痛いんです」って泣いている子がいて。第5期のバレリーナの回を思い出して、もしかして何か見落としてるんじゃ?って不安になりました。



ああ、あの回ね!「日本整形外科学会の理事長」っていう偉い先生が診察したのに、原因不明の痛みを「メンタルの問題」で片付けようとしたやつだ。



そうです!患者さんは本当に痛がってるのに、「甘えだ」なんてひどいですよね。でも、未知子だけは違った。「あんたの足、何か変」って。
回診記録:「手当て」の原点回帰


症例1:10年前の古傷が牙をむく





あの「タイルの破片」が見つからなかった理由は2つある。一つは小さすぎて画像診断の死角に入っていたこと。もう一つは、医師たちが**「過去の怪我」を聞き出せていなかった**ことだ。



問診の大切さが分かりますね…。10年前に銭湯で転んだ時の破片が、ずっと足の中に残っていたなんて。それを聞いた未知子が、靴を脱がせてじっくり足を触り始めたシーン、かっこよかったなぁ。
症例2:切るだけが手術じゃない





手術自体は派手なものではなかったけど、あの小さな欠片を取り除いたことで、彼女の未来が開けた。「私、失敗しないので」は、難しい手術だけじゃなくて、こういう繊細な診断にも発揮されるんだよね。



術後、彼女が舞台で踊る姿を見て涙が出ました。医者の仕事って、ただ病気を治すだけじゃなくて、患者さんの「夢」を守ることなんですね。
※ここから先は、ドラマの考察を超えた、機械には見えない真実を拾い上げるための「看護サバイバル戦略」の話になります。
【本日の処方箋】データではなく「目の前の人」を信じる技術





大門未知子がタイルの破片を見つけられたのは、彼女が誰よりも「患者の体」を真っ直ぐに見て、触れていたからです。
最新の検査機器も万能ではありません。数字や画像が「異常なし」と言っても、患者さんが「痛い」と言えば、そこには必ず理由があります。
機械の死角にある真実を拾い上げることこそ、私たち人間にしかできない、医療の本来の姿なのです。
対策:明日からできる「五感を使ったアセスメント術」
画像や数字には映らない「痛み」の正体に辿り着くために、明日から現場で試せる具体的なアクションです。
1. 過去に遡って「物語」を聴く
- 行動: 「数年前、あるいは子供の頃に大きな怪我をしたことはありませんか?」と質問の幅を広げてみる。
- 結果: 患者さんも忘れていた古い記憶が呼び起こされ、原因不明だった症状の「パズルのピース」が埋まる。
2. 痛みの「再現性」を一緒に探る
- 行動: 実際に患部に優しく触れながら、どの角度で、どんな動きをした時に痛むのかを確認する。
- 結果: 画像には映らない微かな組織の変化や、特定の動作でのみ現れる異常を特定するきっかけが掴める。
3. 「主観」を事実として丁寧に記録する
- 行動: 検査データではなく「患者が〇〇の時に鋭い痛みを訴えている」と、ありのままの主観的情報を記録する。
- 結果: それが医師の診断バイアスを解き、精密検査のやり直しや再検討を促す強力な材料(エビデンス)になる。
💡 ナースXのワンポイント・メモ
患者さんとの対話(医療面接)は、診断の8割を占めると言われるほど重要です。
最新の検査機器も大切ですが、「手で触れる」「話を聞く」という基本技術(フィジカルアセスメント)がおろそかになってはいけません。AIにはできない、人間だからこそできる医療の原点ですね。



「データは嘘をつかない」って言うけど、データに映らない真実もある。それを拾えるのは、患者さんに一番近い私たちナースかもしれないね。



はい!私もモニターばっかり見てないで、もっと患者さんの体に触れて、声を聞くようにします!



素晴らしい心がけだね。その「気づき」が、いつか誰かの人生を救うかもしれないよ。
「流れ作業」の看護に疲れていませんか?


忙しすぎて患者さんの話をゆっくり聞けない、検査出しや処置に追われるだけの日々…。
そんな「流れ作業のような看護」に疑問を感じていませんか?
世の中には、一人ひとりの患者さんとじっくり向き合える「訪問看護」や「ゆとりのある病院」もたくさんあります。
あなたの「優しい看護」を求めている場所へ、一歩踏み出してみませんか?



モニターや検査データばかりを見る毎日に、違和感を感じているんだね。それは君が『患者さんの心』を見ようとしている証拠だよ。
その素晴らしい感性を、忙殺される業務ですり減らさないでほしい。
一人ひとりの患者さんに、ゆっくりと手を当ててあげられる環境は、探せば必ずあるからね。
\ じっくり患者さんと向き合える職場 /
※今すぐ転職する必要はありません。
「今の職場が普通かどうか」を知るだけでもOK。



「手当て」という言葉の通り、医療の基本は手を当てることです。
どんなに技術が進歩しても、その温かさと感覚を忘れないでくださいね。



ねえねえ、みなさんは「検査では異常なし」って言われたけど、実は原因があった!なんて経験ありますか?
医療現場のミステリー体験、こっそり私に教えてください!コメント欄は荒れちゃうと怖いので、下の「ナースXへの直通ポスト」から待ってます!
※明日から行かなくていい。とにかく心と体を休ませることが優先と感じている方。
\ とにかく仕事を辞めたい/
「職場の人間関係がツライ…」「ドラマのあのシーン、どう思った?」など、誰にも言えない本音をナースXとひかる先輩に送ってみませんか?
いただいた相談は、ブログ内で回答させていただくことがあります(匿名でOK!)。
この記事は、テレビ朝日『ドクターX~外科医・大門未知子~』公式サイト、厚生労働省「上手な医療のかかり方・伝え方」等の発信情報を参考にし、当サイトのコンテンツ制作ポリシーに則り作成しています。
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