【コード・ブルー】藍沢先生の「挿管」はなぜカッコいいのか?ドラマと現実のギャップ、そしてナースに求められる「神介助」の極意

ナースX

「挿管チューブ、7.5mm。スタイレット入れて」
『コード・ブルー』で、藍沢先生たちが真剣な眼差しで処置を行う「気管挿管」のシーン。
ドラマでは一発でスマートに決まりますが、実際の現場、特に揺れるヘリの中や暗い災害現場での挿管は、医師にとってもナースにとっても「冷や汗もの」の難易度です。
今回は、ドラマの演出とリアルの違い、そして医師が「やりやすい!」と感動するナースの介助テクニックについて回診します。

この記事の結論(カルテ)

  • ドラマの挿管: どんな体勢でも、どんな照明でも、迷いなく一発で入る(藍沢先生の技術が神レベル)。
  • 現実の挿管: 嘔吐物や出血で視野が悪く、歯を折るリスクもある超高ストレスな処置。
  • ナースの役割: 医師に器具を渡すだけでなく、喉を押して視野を確保する「BURP法」などの介助が成功の鍵。
  • 教訓: 挿管がスムーズにいくかどうかは、ナースの「段取り」と「介助」で8割決まる。
目次

問診室:ラリンゴの光に照らされた横顔

ひかる

お疲れ様、ゆめこちゃん。今日は気道確保のシミュレーション?

ゆめこ

はい! 『コード・ブルー』で、藍沢先生が逆さまになった状態で挿管するシーンを見て、「これ絶対無理!」って震えてました。あんな体勢で、よく声帯が見えますよね…。

ひかる

あれは伝説のシーンだね。普通は患者さんの頭側に立ってやるけど、現場ではあんな風に「対面挿管」をしなきゃいけない時もある。相当な熟練技だよ。

ゆめこ

私、介助に入るだけで心臓バクバクです。「チューブ!」って言われてサイズ間違えたらどうしようとか、スタイレットが抜けなかったらどうしようとか…。

📺 コード・ブルーを120%楽しむ!

回診記録:ドラマは「一瞬」、現実は「泥沼」

症例1:見えない恐怖「DAM(困難気道)」

ひかる

ドラマでは綺麗な口の中が映ることが多いけど、現実は違う。吐血や嘔吐物でドロドロだったり、首が短くて喉の奥が全く見えない(DAM:Difficult Airway Management)ことの方が多いんだ。

ゆめこ

うっ…。想像しただけで怖いです。吸引しながら、ライトで照らして、挿管チューブを入れて…って、手が3本くらい欲しくなりますよね。

症例2:冴島さんの「神介助」

ひかる

そこで重要なのがナースの介助だ。冴島さんを見てごらん。医師が「欲しい」と思う瞬間に、絶妙な角度で器具を渡している。そして、喉頭展開しやすいように患者の頭の位置を微調整しているんだ。

ゆめこ

ただ渡してるだけじゃないんですね…。医師の目線と手の動きを先読みする。まさに「阿吽の呼吸」ですね。

【本日の処方箋】医師を助ける「BURP」の魔法

ナースX

挿管介助は「物品渡し」だけではありません。医師が「見えない!」と焦っている時、ナースの手一つで状況を打開できるテクニックがあります。

対策:挿管成功率を上げる3つの介助

  1. BURP法(喉仏を押す)
    医師の指示に従い、患者さんの甲状軟骨(喉仏)を「Back(後ろへ)Up(上へ)Right(右へ)Pressure(押す)」することで、声帯が見えやすくなります。
  2. スタイレットの準備
    チューブに入れる芯(スタイレット)は、先端を少し曲げて「ホッケースティック状」にしておくと、声帯に入りやすくなります。医師の好みを把握しておきましょう。
  3. 聴診器のスタンバイ
    挿管後はすぐに「食道挿管(失敗)」していないか確認が必要です。医師が耳に当てる準備ができているか、聴診器を首にかけているか確認しましょう。

💡ナースXのワンポイント・メモ

喉の奥の見えにくさを分類したものを「コーマック分類(Cormack-Lehane classification)」と言います。
グレード1(よく見える)からグレード4(全く見えない)まであり、医師が「グレード3だ、見えん!」と言ったら、すぐにエアウェイやビデオ喉頭鏡などの代替案を準備する心構えが必要です。

参考:看護roo!「気管挿管の介助」

ひかる

挿管が決まった瞬間の「胸郭が上がった!」っていう確認作業、あれで初めて息ができる気がするよね。

ゆめこ

本当です…。あの瞬間の医師の「ふぅ…」ってため息と、モニターのCO2波形が出た時の安心感。救命ならではの緊張と緩和ですね。
(私の心拍数はまだバクバクですけど…)

ひかる

慣れだよ、慣れ(笑)。

「急変時の介助で手が震えてしまう…」「医師に怒鳴られるのが怖くて動けない…」


高度なスキルを求められるプレッシャーに、押しつぶされそうになっていませんか?

世の中には、挿管などの侵襲的な処置が少ない「療養型病院」や、じっくり患者さんと向き合える「訪問看護」という道もあります。
あなたの手が震えるのは、真剣に向き合っている証拠ですが、心が震えるなら環境を変えるサインかもしれません。

ひかる

救急の現場はアドレナリンが出る分、ストレスも大きい。君が『怖い』と感じるのは正常な反応だよ。もし、その緊張感が君を成長させる刺激じゃなくて、ただ君を追い詰める毒になっているなら、無理してそこに居続ける必要はない。
君の優しさを、もっと穏やかな場所で発揮してもいいんだよ。

\ 急変対応の少ない穏やかな職場を探す /

※今すぐ転職する必要はありません。
「今の職場が普通かどうか」を知るだけでもOK。

ナースX

藍沢先生の「カッコいい挿管」は、横にいるナースの「完璧な準備」があってこそ成り立っています。
主役は医師かもしれませんが、命を繋ぐバトンを渡しているのは、紛れもなくあなたです。

ゆめこ

みなさんは「挿管介助」で失敗したことや、医師に褒められたことはありますか?
「スタイレットが抜けなくて焦った!」とか「先生の好みのサイズを先読みしてドヤ顔した!」など、現場のリアルな介助エピソードをこっそり教えてください!
下の「ナースXへの直通ポスト」から待ってます!

※明日から行かなくていい。とにかく心と体を休ませることが優先と感じている方。

とにかく仕事を辞めたい/

「職場の人間関係がツライ…」「ドラマのあのシーン、どう思った?」など、誰にも言えない本音をナースXとひかる先輩に送ってみませんか?
いただいた相談は、ブログ内で回答させていただくことがあります(匿名でOK!)。

📮 つらい気持ちを送る(匿名OK)

この記事は、フジテレビ『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』公式サイト看護roo!「気管挿管の介助」等の発信情報を参考にし、当サイトのコンテンツ制作ポリシーに則り作成しています。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次